ご挨拶と「鉄道名所の事典」について
明けましておめでとうございます。
この新年から、鉄道に関する話題を「達人に訊け!」に提供させていただくことになりました。よろしくお願いします。
ここでは、小難しいことはさておいて、鉄道を一人でも多くの方に楽しんでいただけるような内容にしていくつもりです。
鉄道趣味は情報趣味の面があって、最新情報が重視される傾向があります。
もちろん、そんな旬な話題もお知らせします。
一方、名古屋圏に在住の方であれば、“パノラマカー”というだけであの前面展望ができる真っ赤な車体を思い出されることでしょう。いまは全車が廃止されましたが、その現役当時を振り返ってのことがらなども記したいなと思っています。
また、廃線になった路線の跡がいまどうなっているかとか、かつてこんな路線計画があったという未成線に関する話題など、鉄道趣味には実にさまざまな分野があることなども、折に触れてお伝えしたいと思っています。
そんな初回として、まずは名刺代わりに拙書の近刊を紹介いたします。
「鉄道名所の事典」という本で、昨年末に東京堂出版から刊行しました。
どこか面白いところへ行きたいと思ったときに、参考資料としていただく書をと考えて記したものです。
内容は、全国からお勧めの100箇所を取りあげ、みどころの解説をしています。とはいえ、事実の羅列ではおもしろくないので、できるだけ読み物として楽しんでいただけるようにしました。次に、名所のなかで分類ができる次の4項目をコラムにしました。
コラム1 全国のもぐら駅
コラム2 スイッチバック駅
コラム3 全国登山鉄道‰(パーミル)会
コラム4 各種文化財指定について
このうち、文化財については、分野別に一覧表を作りました。
4つのコラムで取りあげているところも、名所として訪ねたいところばかりです。
このようにしてできた本書は、鉄道そのものが好きな方はもろちんのこと、旅行好きな方、文化財探訪が好きな方、さらにはなにか面白いことをしたいと思う方にまで、鉄道名所の手引き書として役立つことと思います。